妊娠
揺さぶられっこ症候群
知識がないためにわが子を危険な目に合わせてしまう、揺さぶられっこ症候群。脳に大きなダメージを与えてしまうことは知識としてまだ完全には浸透していません。直接手で揺さぶらなくてもかなり危険な場合があるので、しっかりと認識しておきましょう。
揺さぶられっこ症候群の定義
揺さぶられっこ症候群(SBC=Shaken Baby Syndrome)とは、乳幼児を揺さぶることによって脳内が損傷し、頭蓋内出血や眼底出血を起こすことです。その結果脳性麻痺、硬膜下出血、精神運動発達遅滞、視力障害、最悪の場合は死亡という事態をまねいてしまいます。虐待との関係も大きいのですが、日常の子育ての中でもその可能性がありますので(乱暴な高い高い、激しい揺さぶり、背中を強くたたくなど)、正しい知識を持つことが大切です。特に首がすわっていない生後6ヶ月以下の乳児に起こりやすいので注意しましょう。
●網膜出血
●硬膜下血腫またはくも膜下出血
●体表の外傷が軽微またはない
という3つを診断の特徴として提唱されています。乳幼児の体を強く揺さぶったり、それに附随する外傷等によって脳組織に損傷が加わり、頭蓋骨内に出血を起こす病気の総称です。
危ないのは新生児だけ?
首のすわっていない赤ちゃんは特に危険ですが、もちろん首がすわってからも同じだと思って下さい。乳幼児の脳は頭蓋骨に比べて小さいため揺さぶることで脳が大きく動いてしまい、脳と頭蓋骨を結ぶ静脈が切れやすいのです。
こういうことが原因になるのでやめましょう
・高い高い
・揺さぶられっこ症候群を予防するには
・赤ちゃんを揺さぶらない
・赤ちゃんにゲップをさせるときは強く背中をたたかない
(首もグラグラしないようにきちんとおさえる)
・ベッドやソファーに投げない
・乱暴な「高い高い」はしない
・背中や頭をたたかない
・泣き止まないからといって、イライラして揺すらない
・転んで頭部を打つことがあるので、つたえ歩きをするようになったら目を離さない
・チャイルドシートは月齢に合った物を正しく装着する
・長時間車に乗る場合は、1時間半~2時間ごとに休憩をとる
(チャイルドシートからおろして休憩する)
急性の症状がない場合もあるのですが、赤ちゃんがけいれんをおこすなどいつもと違う様子に気付いたら、すぐに病院に連れていくか救急車を呼んで下さい。
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