妊娠
日本で最近話題になった妊婦にまつわることといえば、「妊婦加算」がありますよね。海外に目を向けてみるとどうでしょうか?様々な事件や話題があります。妊娠中なら特に気になる、妊婦にまつわる海外の事件や話題をまとめてみました。
ついに取り締まられた!中国人のアメリカ出産ツアー
中国人がアメリカへ「出産ツアー」に出かけていることをご存知でしょうか?
アメリカには、「南北戦争終結後に自由の身となった元奴隷も含め、米国領土で生まれたもの、帰化したものすべてのものに市民権が与えられる。その生命、財産は国家が守る」という米憲法修正第14条があり、アメリカで生まれた子供には、何の苦労もなくアメリカの市民権が与えられるわけです。別の方法でアメリカ市民権を得るのは非常に困難といわれていますから、これは最もてっとり早い方法といえます。
これに目をつけたのが在米の中国人旅行社です。
彼らはアメリカの市民権を得たい中国人の富裕層妊婦をターゲットに、アメリカ出産ツアーを行い多額の利益を得ていました。このツアーは始まった当初から中国人の平均年収をはるかに超えるとんでもない金額であったにもかかわらず、多くの中国人が飛びついたといいます。
出産のためにアメリカに入国することや、その出産サポートなどを行うこと自体は法には触れていません。しかし、このままではこのような中国人にアメリカの社会インフラを食い潰される、とこれを何とかしたいアメリカは別容疑(マネーロンダリング、為替法違反、移民法違反など)で起訴したということです。
また、この米憲法自体を修正しようという声も強くなってきているようです。
さらに、アメリカがダメなら隣国カナダへ…とカナダ出産ツアーが増加しているとか…。
代理母出産を題材にした映画がアメリカで公開
代理母出産をめぐる女性の友情を描いたコメディ「エッグ/egg」の試写会が1月末にアメリカで行われました。
日本ではまだ認められていない代理母出産。2018年には某フリーアナウンサーがロシアの代理母に出産してもらったことが、日本でも話題になりました。
主人公の女性が代理母出産の計画を友人に話したことをきっかけに、様々な問題が生じていくというこの映画。アメリカでも関心度が高いテーマであることうかがえますね。
全て数値化?アメリカで妊婦や子供向けウェアラブル機器が急増
アメリカでは、現在妊婦向けウェアラブル機器が急増しているそう。
ウェアラブル機器とは、パソコンやスマートフォンのように持ち歩くのではなく、主に衣服や腕時計、アクセアリーのように身につけたまま使える電子機器(コンピュータ)のことです。
歩数計やカロリー計のついた腕時計や、写真撮影機能のついたメガネなどがウェアラブル機器にあたります。
妊婦や子供向けとは一体どんなものかというと、妊娠前に体温や心拍数を把握し妊娠しやすい状態を予測してくれたり、胎動や心拍を数値化して胎児の様子を記録したりといった具合です。子供向けというのは、赤ちゃんの心拍や呼吸などを計測するというもの。
妊娠前や妊娠中、育児というのは常に不安がつきまとうもの。数値化し、記録していくことで不安が減るのであれば、それはメリットといえるでしょう。日本でも普及する日が来るかもしれませんね。
しかし、何もかも数値化していき、それに縛られるというのも考えものともいえます。
オーストラリアで、妊婦の大きなお腹がSNS上で誹謗中傷
日本でも、Facebookやtwitter、インスタグラムなどで、自分の日常的な写真を載せる人も多いと思います。
オーストラリアでも、同じようにSNS上に自分の日常を投稿した一人の女性がいました。当時彼女は妊娠14週で、妊娠中のお腹が写った写真を投稿したのです。その写真が誹謗中傷の的となったのですが、妊婦のお腹の何が注目されたのでしょう?
それは、その週数の一般的なお腹の大きさと比べるとかなり大きく、臨月のようにも見えるお腹。
そのお腹の大きさに対して「信じられない。週数間違いでは?」「気持ち悪い」「食べ過ぎ」などと心ない誹謗中傷が相次いだのです。
妊婦のお腹の大きさは人によってそれぞれ。赤ちゃんの大きさや羊水の量、元々の体格、遺伝子などによっても異なります。
何より、妊婦に対してそのような誹謗中傷をするなんてひどい話です。
(もちろん妊婦でなくても誹謗中傷はダメですが…)
同じようなひどい言葉を浴びせられた経験のある人からは励ましの言葉もあったようですが、ネット上というのはネガティブな反応が多くなるもの。
そもそも誹謗中傷を浴びたくなければ、そんな写真公開しなければいいという意見もあり、確かにごもっともですよね。
今回の投稿者は、人によって妊娠の形は異なることを伝えたかったということ。
写真投稿する側もコメントする側も、知識や配慮を持ってSNS利用をした方がよさそうです。
最後に
妊娠・出産というのは、国が変わっても大イベントであることに変わりありませんね。
「妊婦である」という状態は、何かと注目されたり、何かのマーティング対象になったりすることもあります。日本でも海外でも、それらができるだけ前向きなものであることを願うばかりです。
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