出産後、ママの体調が戻らないまま赤ちゃんのお世話や家事をするのは、本当に大変。里帰り出産をし、自分の生まれ育った実家で母親が側にいてくれたら安心ですし、心強く感じるものです。ママにとって、里帰り出産はリスクなどないように思いますが、実際どうなのでしょうか。

里帰り出産とは

里帰り出産とは、一般的に妊娠30週～35週ぐらいで実家に戻り、実家近くの産婦人科で出産することをいいます。
出産後も、身の回りのお世話や赤ちゃんのお世話を手伝ってもらい、産後の1ヶ月検診やお宮参りを終えてから自宅に戻る人が多いようです。

みんな里帰り出産しているの？

産後2か月頃までは、ママの体が出産前の状態に戻っていないので、出来るだけ横になって過ごした方がいいと言われています。そして、頻回の授乳やオムツ替えなど、赤ちゃんのお世話は本当に大変です。そのため、里帰り出産を選ぶ人は少なくありません。
でも最近では、親世代も仕事をしていたり介護があったりで、ライフスタイルが変化してきているので、里帰り出産しない人も増えているようです。
そして、二人目以上の出産の場合は、上の子の幼稚園や保育園の関係で、里帰りせず逆にご両親にお手伝いで来てもらう人もいます。
里帰り出来ない場合は、出産前に自治体の子育て支援サービスなどを調べておくのもいいと思います。

里帰り出産いいことばかりじゃない！

里帰り出産をすれば、きっと少しの間だけでも楽ができて、余裕をもって赤ちゃんのお世話ができるはず！と思うママさんは多くいると思いますが、実際は少し違うようです。

⚫先輩ママのはずが…
実母または義理のお母さんは、すでに子育て経験者なので、全部知っている前提で赤ちゃんのお世話をお願いしても、忘れていることが多く、あまり頼れる存在ではなかったり、今と昔では違うことも多いので仕方がありませんが、先輩ママのはずなのに…とモヤモヤすることも。
でも時には、先輩ママとして｢昔はこうだった｣など、古い知識をおしつけてくることもあり、ママはママなりに出産前から色々と調べているのに、そこで意見が食い違いストレスを感じるママは少なくないと思います。

⚫親との関係が悪くなる
義理の両親にお世話になる人もいると思いますが、気を遣わないママの実家に里帰りして出産する人の方が多いと思います。
しかし、いくら気を遣わない自分の実家であっても、実の親子だからこそお互いに遠慮なくキツイことを言ってしまったりして、関係が悪くなることもあるようです。ママは産後疲れで精神的にも不安定になっているので、ちょっとした小言にも敏感なのです。

⚫居心地が悪い
自分が育った家とは言え、実家にいた時には気にならなかったけど、物がゴチャゴチャで不衛生だったり、一度家を出ているので使い勝手が悪かったりなど、せっかく里帰りしたのに落ち着かなくて居心地が悪い、なんてこともあるようです。

⚫夫と離れて生活
ママが里帰り出産をしている間、夫とは離れて生活している場合がほとんどだと思います。
精神的に不安定な時に、側にいてもらえなくて辛く感じることもあるでしょう。里帰りしている間、夫は赤ちゃんのお世話に関わらないため父親としての自覚もあまりなく、いざ自宅に戻ってもあまり手伝ってもらえないなんてこともあり、夫婦間で揉めることもあるようです。

里帰り出産を選ぶ理由は？

里帰り出産はいいことばかりではなく色々とリスクもありますが、多くのママが里帰り出産を選んでいます。その理由は何なのでしょうか？

⚫家事をしてもらえる
栄養バランスが考えられた食事の準備をはじめ、家事全般をしてもらえると本当にありがたいですよね。赤ちゃんのお世話にも専念できます。

⚫しっかり体を休めることができる
産後は、自分では動けるし元気だと思っていても、想像以上に体力と免疫力が低下しています。特に｢産褥期｣は、しっかり体を休ませる必要があります。里帰り出産すれば、身の回りのことをサポートしてもらえ、ママはある程度まとまった睡眠をとることもできます。

⚫赤ちゃんのお世話を手伝ってもらえる
赤ちゃんが泣き止まなかったり、吐いてしまったり、一人だったらどうしていいか分からず不安な時でも、子育て経験者である母に｢大丈夫よ｣と言われたら安心できます。衝突することもあるでしょうが、やはり一緒に赤ちゃんのお世話をしてもらえると、助かりますよね。

まとめ

いかがでしたか？
いいことばかりだと思っていた里帰り出産ですが、実際には実母と衝突してストレスを感じたり、慣れた実家のはずなのに居心地が悪かったり、生活のペースも違うので慣れるまで落ち着かないこともあるかもしれません。
しかし、子育ての先輩が側に居てくれると、とても心強いですよね。
あたたかい食事があり、いつも洗濯された衣類がたたんであり、それだけでホッとしますよね。
産後にホルモンバランスが崩れ、すぐにイライラしたり落ち込んだりするのは、ほとんどのママさんが経験していることなのです。
まわりの人に助けてもらいながら、ご自分の一番いい方法で楽しく育児ができるといいですね。