妊娠
暑くなる前の4月頃からすでに紫外線が強いと言われていますよね。すでに万全の日焼け対策をしている妊婦さんやママさんも多いのではないでしょうか。大人の日焼け対策はイメージができますが、意外と難しい赤ちゃんの日焼け対策。何をしたら良いでしょうか?
赤ちゃんも日焼け対策は必要…でもやりすぎ注意!
<赤ちゃんの日焼け対策は必須>
一昔前の子供達は、夏の間に元の肌の色が全くイメージできないほど真っ黒に焼けて、外遊びをしているイメージがありました。もちろん今でもよく日に焼けた子供達は多いですが、昔より子供の日焼け対策に対する意識は高まっているようです。
子供にも日焼け対策が必要であるならば、肌の弱い赤ちゃんには必須ですよね。赤ちゃんの肌への紫外線の影響は大人の何倍にもなり、軽い火傷に近い状態であるとさえ言われています。
<やりすぎには注意しよう>
そう言われると、赤ちゃんにも万全の日焼け対策を行わなければ!と意気込むママさんが多くなりそうですが、やりすぎには注意が必要なのです。
太陽光に含まれる紫外線は確かに浴びすぎると有害ですが、過度に遮断してしまうとビタミンDが合成できなくなってしまいます。ビタミンBが不足すると
くる病の原因になってしまう可能性もあります。くる病とは、骨格に異常が起こる病気です。月9の医療ドラマでも、この問題が取り入れられていました。
元々はカルシウム不足になりやすい発展途上国でよくみられる病気でしたが、日本では近年増加傾向にあり、過度な紫外線予防が一因と言われています。
乳幼児だけでなく、妊婦がビタミンD欠乏症であった場合は胎児にも影響があるようなので、妊婦の時から過度な紫外線対策には注意する必要があります。
日当たりのいい部屋で日光浴をしたり、日差しの強くない時間帯に15分程度散歩をしたりするなど、適度に日光に当たるようにしましょう。
生後3ヶ月までは日焼け止め以外の対策を
生後1ヶ月頃から使用できる日焼け止めも販売されていますが、できれば生後3ヶ月頃までは日焼け止めを使わない方が良いようです。
まずは、日焼け止め以外の対策をご紹介します。
<ベビーカーの大きめサンシェード>
ベビーカーにはもともとサンシェードがついていますが、それだけでは十分な日焼け対策にはならない場合も多いです。
ベビーカーを購入する際には、できるだけサンシェードの大きなものを選ぶようにすると良いですね。
また、後付けの大きめのサンシェードも販売されています。前面まで全て覆うタイプの後付けサンシェードもありますが、視界が遮られてしまい嫌がる赤ちゃんもいます。生まれた後に追加購入する場合は、実際に赤ちゃんを乗せたベビーカーで試してみると良いですね。
<つばの広い帽子をかぶせる>
日よけといえば帽子ですが、中でもつばの広い帽子を選べば頭や顔をしっかりと守ってくれます。また、通気性の良い素材を選びましょう。さらに簡単に洗濯ができるものであれば、清潔な状態を保ちやすくてオススメです。
帽子は何かと脱げてしまいやすいので、あごひも付きの帽子も良いですね。
<抱っこ紐用の日よけカバーをかける>
抱っこ紐に入っている赤ちゃんは、手足が露出しています。起きているときはヘッドカバーもしていないでしょうから、頭も出ていますよね。そのままでは日光が当たりすぎて日に焼けてしまいます。
そんな手足を守るために、UVカット加工の施してある抱っこ紐用日よけカバーをかけてあげると良いでしょう。
わざわざ購入するのも…という人は、通気性の良いタオルやブランケットをクリップなどでとめて使用しても良いですよ。
<レッグウォーマーをする>
名前はウォーマーとなっていますが、日焼け対策にも使えます。
ベビーカーにしても、抱っこ紐にしても、足は特に日が当たってしまいがちです。そこで活躍するのが、通気性の良いレッグウォーマーです。
外出時に一つ持ち歩いておくと、外出先のお店で冷房が効いて寒い時にも使えて便利ですよ。
<日差しきつくない朝夕に出かける>
10時〜14時までの間が、特に紫外線が強い時間帯です。
真夏の間は、この時間帯を避けてお出かけをし、さらに日陰を選んで歩くようにしましょう。
日焼け止めの選び方
先に挙げたような日焼け対策をしていても、ベビーカーであれば地面からの照り返しもありますし、日焼けを防ぎきれません。日焼け止めを併用する必要があるでしょう。
赤ちゃんのための日焼け止めは、どのように選べば良いでしょうか?
<ノンケミカルのもの>
大人の日焼け止めには、その効果を高めるために化学成分がたくさん含まれている場合が多いです。
赤ちゃんの肌には刺激が強すぎるため、ノンケミカルのものを選びましょう。
赤ちゃんは手や足を舐めてしまうこともよくありますから天然由来成分100%のものが、なお安心です。
<SPFやPAの値が高すぎないもの>
そもそも、SPFやPAの意味がよくわからない人も多いと思います。
SPFは、赤みや炎症を起こさせるUVB(紫外線B波)を防ぐ効果指数のことで、数値が大きいほど長い時間防止できます(数字=防止できる時間ではありません)。
PAは肌を黒くする(長期的には肌の弾力を失わせる)UVA(紫外線A波)を防ぐ効果を表しており、4段階の「+」が多いほど防御効果が高いという意味です。
これだけ見ると、SPFやPAの値が高ければ高いほど良いと思うかもしれませんが、どうしても肌への負担が大きくなってしまいます。
そのため赤ちゃんの場合、数値が高すぎないものを選ぶ必要があります。
目安としては、SPFは15~20程度、PAは++までが肌への負担が少なくて良いと思います。炎天下のプールや海で遊ぶ場合は、普段のお散歩のよりは少し強めのものを選ぶなど、状況に合わせて上手にコントロールしてあげましょう。
<落としやすいもの>
大人用の日焼け止めの中には、より確実に日焼け防止をするために、かなりしっかりと洗わなければ落ちないものもありますが、赤ちゃんには不向きです。
お湯で簡単に落とせたり、普通の石鹸で簡単に落とせたりするものが良いでしょう。体に石鹸をつけることはできても、お顔につくのは嫌がる赤ちゃんも多いですよね。その場合はお湯で落とせるタイプにしておいた方が良いかもしれません。もしくは、少し費用はかかってしまいますが、日焼け止め用クレンジングシートで拭き取ってあげましょう。
ゴシゴシとこすることは赤ちゃんの肌に負担になります。泡で優しく洗うか、カーゼなどで優しく拭き取ってあげてくださいね。
日焼け止めを落とした後は、通常よりも肌が乾燥してしまいますので、保湿クリームを塗ってあげると良いですよ。
<塗りやすいもの>
肌に何かを塗られるのを嫌がる赤ちゃんも多いですよね。
そのため、できるだけ塗りやすいものを選んでおくと良いでしょう。
今は、本当に様々な形状の日焼け止めが販売されています。
・ミルク(クリーム)タイプ
もっとも種類が多いのは、大人用でもよく見かけるミルクタイプ。普段から保湿クリームなどを塗っている赤ちゃんにとっては、肌に触れた時の感覚に違和感がなく、塗りやすいかもしれません。
たくさんの種類の中から選べることもメリットでしょう。
・スプレータイプ
シュッと吹きかけるだけで広範囲に日焼け止めがいきわたるので、動き回る赤ちゃんの場合には便利ですね。お出かけの際の塗り直しも楽チンです。
ただしお顔に吹きかけると目や口に入ってしまいますので、必ず手に取ってから使うようにしましょう。
・ジェルタイプ
伸びがよくさっと濡れるのがジェルタイプの良いところ。ポンプタイプも多く販売されているので、急いでいるときにも簡単に出すことができて便利です。
・泡タイプ
種類は少ないですが、泡タイプの日焼け止めも販売されています。
優しい泡が肌全体に行き渡りやすいです。
日焼け止めや各種クリームを塗るのを嫌がる赤ちゃんでも、この泡タイプの日焼け止めであれば塗らせてくれた、という声もあるようです。
他の日焼け止めは嫌がるという赤ちゃんがいるのであれば、一度試してみると良いかもしれません。
赤ちゃんの日焼け止めは、こまめな塗り直しがポイント
落としやすい日焼け止めは、どうしても汗などで落ちてしまいやすいです。それに、赤ちゃんは代謝が良くたくさん汗をかきますから、余計に落ちてしまいやすいのです。
赤ちゃんには、肌に優しい成分・強さの日焼け止めを、こまめに塗り直してあげるのがポイントです。
これからの季節は特に日焼けが気になる季節ですが、海やプールなど楽しいレジャーが待っている季節でもあります。
赤ちゃんに夏らしい経験をさせてあげて、家族で夏の思い出を作ることも素敵ですよね。
日々の生活の中はもちろん、おでかけや旅行の際にも便利な日焼け対策グッズや日焼け止めを上手に使って、楽しい夏を過ごしてくださいね。
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